【平八個人話】17/02/08 心筋梗塞
【平八個人話】17/02/08 心筋梗塞>
それは1月9日の深夜、同居している83歳の父、つまりペン工房の2代目の親爺が、突然胸が痛いと言って苦しみ出しました。
最初トイレまで自力で行って、そこで全く動けなくなり苦しみだしたので、これはいかんと言うことで救急車を呼び、地元の小岩では一番大きい江戸川病院へ緊急搬送となりました。
すぐに診察をして貰うとこれは心筋梗塞だと言うことで、すぐにその場でカテーテルによる緊急手術を行うことになりました。
幸いにこの素早い処置が功を奏して、父は無事手術を乗り越え生還。わずか2週間ほどの入院で自宅に帰ってきました。
心筋梗塞に限らず、脳梗塞や脳溢血などではとにかく早い処置が肝要なようです。
父が胸を苦しみだしたのが夜中の1時で私も自宅にいたのが良かった。少し様子を見てから救急車を呼んだのが1時30分。
救急車が来たのが1時40分で、江戸川病院に入ったのが2時でした。
すぐに診断して心筋梗塞であることが判明したのが2時20分。で、そのまま緊急手術に入って貰い、わずか40分くらい、3時にはカテーテルによる緊急手術が終わっていました。
痛み出してから手術が完了するまでで僅か120分でした。
心筋梗塞というのは心臓部分の血管が詰まって血が送り出せなくなる病気です
心臓は一秒も休まず血を送ろうと動くのに管が詰まって送るに送れないと、心臓は圧迫されてダメージを受け、体全体も血が送られずにダメージを受けることになります。
ですから治療としては、詰まった血管を広げて血流を確保するということになります。
カテーテル手術というのは、足の付け根などにある動脈から、直径2mm程度の細い管(これをカテーテルと言います)を心臓の近くまで挿入し検査・施術する方法です。
今回は、実際の血管拡張には風船とステントという短いアミ目の管を使った施術をしました。
まず血管の詰まった部分で、内側から風船をふくらませて血管を膨らませます。
次にその部分にステンとをはめ込み、再び血管が縮まないように固定します。
この術式を、足から血管に入れたカテーテルを使って遠隔操作で行う訳です。
この手術の一番良いところは、直接メスで胸を開胸する本格的な手術と比べ、患者の体への負担が少ないことです。
全身麻酔などもしないので、緊急を要する処置が短時間でできます。
実際、手術室から出てきた父は意識もあり、会話もできる状態だったのには驚かされました。
一昔前だったら、ひとたび心筋梗塞を起こしたら大抵の人が死んでしまっていたはずです。
それが、今回の父のように、処置が早ければ多くの人が助かるのですから、現代医学の進歩はすばらしいですね。
それにしても、自宅から近い江戸川病院に、その日の当直でカテーテルのできる医師が居てくれて本当に良かった。
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名入れボールペンの【ペン工房キリタ】