水性ボールペン開発秘話の7

水性ボールペン開発秘話の7>

水性のレフィルはオート株式会社(OHTO)の水性セラミックボールペンの芯を採用しています。

この水性レフィルはとてもなめらかにインクが出てきて紙の上をすべるように書けます。それでいてすべりすぎず、インクの滲みもなくメリハリの利いた筆跡になります。

私はこのオートのセラミックローラーが大好きで、正直言うと、このレフィルを使いたくてこのペンを開発したようなものだったりします。

とにかくこの書き味に惚れ込んで、東京蔵前のオートの本社ではなく、栃木県の結城工場に直接頼み込んで分けて貰っています。(もちろん本社の了解済みですが。)

実はこのペンの発表時に、レフィルに関してオート製であることを公表するかどうか迷ったんですが、自分の好きなものだから思い切ってそのことを公表しました。

そしていざ発売を開始したら、「前から好きだったオートのセラミックボールで、高級ペンが出て嬉しい。」という内容のお便りを、多くの購入者の方からいただきました。(オートでは1,000円が中心価格)

ちょっと驚きましたが、オートのローラーのファンが私の他にも多くいることが分かり、また公表した自分の判断についても間違っていなかったと思い、嬉しかったですね。

また今回は、KWシリーズの他にベークライトシリーズでもローラーボールを制作いたしました。こちらもさりげない高級感が漂う、絶妙な逸品となりました。
素材的にもKWより軽量ですので、キャップを後ろに差しても重すぎずバランスの良い製品に仕上がっています。

ぜひ皆様に、キリタの水性ボールペンをご使用いただければ幸いです。