塗装についての8
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千代田塗装工業のベルトコンベアラインでは静電塗装が行われており、使われるスプレーガンには、静電発生装置がついています。
静電塗装のおおまかな仕組みは、静電気(マイナスイオン)を帯びた塗料を吹き付けることによって、対象物は自然とプラス極になり、電機の結合佐用で塗料が対象物に吸い寄せられ密着すると言うものです。
スプレーガンに30000ボルト~150000ボルトの高電圧を掛けると、スプレーガンが帯電し、さらにその周辺の空気が磁場を作ります。
すると、そこを通って噴射される塗料もマイナスに帯電し、その状態で対象物に向かって飛んでいきます。
そうすると対象物は自然とプラス極となり、塗料を引きつけ付着するのですが、対象物全体がプラスとなるため、塗料は対象物の正面だけでなく、反対側まで回り込んで飛んでいき全体に付着します。
塗装するものの裏側まで廻りこみ、片側だけから吹いても全周を塗装することが出来るのです。
元々冶具の回転で本体軸も回っているので、静電効果と合わせると、全体をむら無く塗ることができます。
ガンで塗料を霧化するのには、高圧空気をと一緒に吹く方法や、塗料そのものを高温化するエアレス方式などがありますが、状況によって使い分けているようです。
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この記事は2010年10月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】