金属挽き物加工の4
金属挽き物加工の4>
かんな台と刃物は左右に2つ付いていますから、片方の刃物を使って1工程の加工を施した後、もう一つの刃物を使った2工程目として別の形の加工をする事が出来ます。
長い材料を使っている場合には、1工程目での加工の終わった部分を、2工程目で切り落としたりする事も出来ます。
また、かんな台には角度を付ける事も出来て、刃物を材料に平行移動させる際に斜めに刃物を動かす事も出来ます。
つまり材料を円錐形のように削る事ができる訳です。
押しコップは主にドリルをつける台で、回転している材料の端面に押し当てる事で、ドリル自体が回転しているかのように、材料に穴を空ける事が出来ます。
旋盤の機種によっては、パイプ材にネジを切る事も出来ます。
その為には、材料の回転方向を逆回転できるような仕組みにしておき、押しコップに取り付けたタップがパイプに食い込んだらすかさず逆回転にしてタップを引き抜きます。(或いはタップを回転させる)
このように材料を色々な形に加工できる卓上旋盤ですが、キリタでは大型の自動旋盤で製作した部材の2次加工に主に使われています。
その他、試作などで使う単品の部材を製作したり、具合の悪い部品の手直しをしたりと、非常に汎用性の高い万能品として活躍しています。
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この記事は2011年6月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】