シャープペンシルの歴史の6

シャープペンシルの歴史の6>

1960年に当時の大日本文具(現在のぺんてる)が、これまでの黒鉛粘土芯に替わる0.9mmのハイポリマー芯(高分子焼成芯)を開発します。

それまでは、鉛筆と同じ粘度と黒鉛を練って焼いた芯を使用していましたが、技術的にあまり細い芯を作れず、強度も不十分でした。

ハイポリマー芯は、高分子有機化合物を黒鉛とよく練り約1000℃で焼き、焼成中に有機物の結合剤が分解して炭化するため、焼き上がった芯全体が炭素の塊となったもの。・・・とのことです。

高分子有機化合物とは多数の原子が共有結合してできる分子であり、複数のモノマー(単量体)が重合する(結合して鎖状や網状になる)ことによってできた化合物のこと。・・・・

正直、なんのことやらさっぱり分かりません。(T_T)
要するにプラスチックを焼いてできた炭、と言うことらしいです。(汗)

粘土芯に比べて、なめらかで強度が高く色が濃いという特徴を持ち、より細い芯も作れるようになります。

さらに1962年に芯の太さが0.5mmのタイプが発売されると、時を同じくして開発されたノック式との組み合わせが受け入れられ、シャープペンシルは人々に広く使われるようになっていきました。

細かい漢字を含む日本語を書くには、0.5mmがぴったりだったのですね。

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この記事は2009年6月初掲 【ボールペン工房キリタの工房便り】