シャープペンシルの歴史の9

シャープペンシルの歴史の9>

色々な機能のシャープぺんがいまいち普及しないのは、普通に頭をノックするシンプルな構造のものが、結局一番安く、故障も少なく面倒がないからでしょう。

折れ芯を抜き取るのも、慣れないと大変ですからね。

そして高い値段を払うくらいなら、従来の物でいいやという心理。
言い換えれば、ちょっと高くてもそっちじゃなきゃ厭だとまで言える物ではなかったと言うことでしょうか。

さらに、開発した会社が利益重視で特許を固めてしまうと、その機能が広く普及せずに、いつの間にか終わってしまうなんてこともあるのではないでしょうか。
ノック式が世に出た時に、その方式を1社が特許で独占しなかったのが、シャープの普及を助けたことが思い出されますね。

そして今年2009年に大ヒットしている三菱のクルトガ。自動で芯が少しずつ回転し片減りがしないという物。
一時のブームで終わるのか、定着してスタンダードな機能になるのか、今後に注目ですね。

最悪なのが、特許のために日本の他のメーカーから出ずに、特許を気にしない他の国から模造品が出ることでしょうか。

kurutoga

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この記事は2009年7月初掲 【ボールペン工房キリタの工房便り】