水性ボールペン開発秘話の2

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もちろん僕も万年筆は大好きで何本か持っているのですが、現実の日常ではパソコンで文章を書く場合が多く、そういうたまにしか使わない状況では万年筆のインクって使い勝手が悪いんですよね。

久しぶりに使おうと思うとインクが乾いてしまっていたり、交換しようとしてインクが手についたり。

同じキャップ式でもローラーボールには万年筆のような扱いにくさはありません。

キャップ式のかっこよさはそのままに、ボールペンのように扱いやすいし、それでいてインクはゲルに似たあふれ出てくる感じのなめらかな書き味です。

もちろんキャップ式にこだわらなければ、油性かゲルを選べば用は足ります。実用性一辺倒であれば、キャップ式はかえって煩雑ですし。

でもキャップ式ってちょっとした遊び心があるような、あるいはワンクッションおくことでの心の余裕をもたらすような、そんな効用があるんじゃないかと思っています。

だからこの大好きなローラーボールを何とか復権させたいと、密かに思っていたんです。

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この記事は2009年7月初掲 【ボールペン工房キリタの工房便り】