プレスクリップについての3

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プレスの工程が終了し、クリップの形が出来上がると、次に焼き入れをして鉄を硬くします。

焼き入れとは、金属を高熱の炉に入れて熱~くした後に、水の中にジュッと入れて急激に冷ます行為で、これをすると不思議に鉄がコチコチに硬くなります。

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製鉄所から届けられる材料の鉄は、プレスで曲げる必要があるため、柔らかい仕上がりのものになっています。

このままの状態だと、プレスを打ち終わったクリップにも曲がって元に戻るバネ性はなく、指でもくにゃっと潰れてしまいます。

プレス後のクリップは、ベルトコンベアの装置の付いた大きな焼き入れ装置に入れられると、炉を通って冷却水槽に入り、さらに錆止め液の水槽を通って出てくると完成になります。

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単に硬くなるだけでなく、バネ性のあるしなりが出るのが不思議ですね。

この焼き入れにも、炉の温度や時間、冷やすタイミング等にノウハウがあって、材質や大きさによって色々な装置(と言うより設備)があるようです。

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この記事は2009年11月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】