プレスクリップについての6

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1回目のガッチャンが終わると、材料の帯を1工程分だけ奥に送り込みます。

型の第1工程相当場所には新しい材料板が入り、第2工程相当場所には、周囲を打ち抜かれて1カ所で帯と繋がっているクリップの展開図が入ります。

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その状態で2回目のガッチャンを行うと、第1工程部分では打ち抜きが行われ、同時に第2工程部分では絞りが行われます。
残りの3工程部分では空打ちになります。

さらに材料の帯を1工程分だけ型の奥に送り込みガッチャンすると、第1工程部では打ち抜きが、第2工程部では絞りが、第3工程部では曲げが行われ、残りの2つの箇所が空打ちになります。

そうして順に材料帯を送って行き、第4工程の曲げでクリップの形が整うと、最終第5工程では帯からクリップが切り落とされます。

繋がった帯が型を縦断し、1回のガッチャン毎にそれぞれの部署でそれぞれのプレス加工が同時に行われることになります。

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それを連続で行い、長い帯を少しずつ送り出して使っていきます。

抜きが終わって機械から出てきた抜け殻の帯は反対側で再び巻き取られていきます。

材料の帯を順送りで送り出し、1つの型の中を順送りで形が整っていくので「順送式」と呼ばれているんですね。

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この記事は2009年11月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】