ケーファー開発秘話・開発遍6

ケーファー開発秘話・開発遍6>

ケーファーの目玉機能とも言えるのが、頭部の金具(天金)に自由に柄を入れられる事でしょう。

これは絶対に、完成品を店頭で売る大手のメーカーにはできない事です。

これは最初、どうやったら別注が取れるかを考えて考案したものです。
記念品を受注するのに、会社や学校などのロゴをペンに入れられれば、注文を取りやすいと思ったんです。

ネットショップと言っても1小売店である事に変わりはないですから、個人向けにいくら売ってもトータルでどの位売れるのかは未知数でした。

と同時に、真鍮製のペンは工芸品ではなく、あくまで工業製品です。
ある程度の数量で発注しないと、クリップ屋さんや塗装屋さんなどの価格が凄い増し値になってしまいます。

ですから一定以上の数量をさばくには、何とか別注を取りやすくしておきたかったのです。

もちろん個人の方にもお好きな柄を入れて楽しんで貰いたいという希望はありました。ただ、それだけではない打算もあったという事です。

私個人としては、柄の入っていないプレーンが一番好きなので、個人の方で柄を入れる方がどの位いるのか想像がつきませんでした。

そして実際に発売を始めて見たら、あらびっくり。別注の注文もポツポツ来てくれましたが、それ以上に個人の方から色々な柄の注文が次々と舞い込んできたのです。

一番多いのは、一文字ないし二文字のイニシャルを入れる方で、それを入れる事によって手軽に自分だけのオリジナルペンを作れる。
またはそれを贈る事によって、世界に一本だけのオリジナルボールペンをプレゼントにする事ができることが魅力なようです。

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この記事は2010年3月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】