ボールペンの歴史の3

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こうしてボールペンは、ビロのあるアルゼンチンを始めとする南米や アメリカ、ヨーロッパなどで広まり始めました。

特にイギリスでは、万年筆よりも使い勝手がよいと言う事で、いち早く空軍に採用され、量産に拍車がかかったそうです。

このためヨーロッパのいくつかの国やアルゼンチン、オセアニア等ではボールペンの事が今なおビロの通称で呼ばれているらしいです。

もう一つちなみに、ビロの誕生日である9月29日は、アルゼンチンでは発明家の日だそうです。


1945年には、アルゼンチンのブエノスアイレスでビロのボールペンを購入した1人のビジネスマンが、アメリカに戻ってビロに特許料を払わないままにそっくりのボールペンを製造販売し始めました。

これがレイノルズ社のロケットと命名されたボールペンで、ビロに正式な特許料を払っていたエバーシャープ社のボールペンを押さえてアメリカ中に広まっていきました。(価格が安かったんでしょうか。)

ちなみにロケットは、1945年の10/29にニューヨークのGimbelsデパートで1本12ドル50セントで販売が開始されたそうです。

Reynolds

1945年と言えば太平洋戦争の終わった年ですね。日本にボールペンが入ってきたのは、進駐してきた米軍の兵士が持ち込んだ事がきっかけとなったといわれています。

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この記事は2011年2月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】