金属挽き物加工の1

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今週からしばらくは、金属挽き物加工について解説していきます。

挽き物の挽くとは辞書によると、道具を使って細かく切ったり削ったりすること、とあります。

しかしここではもう少し範囲を狭めて、丸い金属の棒を回転させながら刃物を当てて形を削リ出していく事、という定義を当てたいと思います。

ちょうど野球のバットやこけしを削る時の要領ですね。クルクル回る材料に刃物を当てると、野菜の皮むきのようにピーって繋がってカスを出しながら削れていきます。

この挽き物技術がペンの何処に使われているかというと、先端の口金や頭部の天金、中間部に入っているリングなどの比較的小さな金属部品の製作に使われています。


ペン工房キリタの運営母体である桐平工業は、もともとの出発点としてはこの金属挽き物の会社でした。

完成品まで手がけるようになった現在でも、挽き物の設備と職人を置き、挽き物部品に関しては自社の内製品を使用しています。

ですから今回は、桐平工業での製作工程を紹介しながら、金属挽き物の解説を進めていきたいと思います。

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この記事は2011年6月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】