金属挽き物加工の3

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旋盤にはロクロや普通旋盤、ならい旋盤等色々なタイプがありますが、この稿ではキリタでペンの部品製作に使用している3種類の旋盤(卓上旋盤、カム式自動旋盤、NC旋盤)について解説していきます。


卓上旋盤(ペンチレース):

文字通り机の上にも置ける小型の旋盤の事ですが、実際にキリタで使用しているのは、専用の台の上に旋盤が乗っており、足踏みペダルを踏むことによって材料の回転をさせたり止めたりするタイプです。ちょうど昔の足踏みミシンのような感じですね。

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モーターのスイッチで回転を止めても実際には中々止まらないので、材料の棒材の取り付け取り外しを素早く行うために、ペダルを放すと軸の回転が素早く停止するようになっています。

回転する材料の左右に「かんな台」と呼ばれる刃物台が一つずつと、回転軸の正面には「押しコップ」と呼ばれるドリル台が付いています。

左右のかんな台は繋がっていて、片方のかんな台を材料に近づけるともう片方は材料から遠ざかるようになっています。

かんな台の動きは、レバーを使って手動で動かします。

かんな台には物を取り付け、回転している材料に垂直方向から刃物を近づけ、刃物が材料に食い込むとその部分が削れていきます。

さらにそれぞれのかんな台は材料に対して平行方向に動かせるようになっていて、例えば、材料に刃物を押し当てて溝が掘れた状態から、刃物を材料と平行方向に動かして、その溝を長手方向に広げていくと言うようなこともできます。

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この記事は2011年6月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】