金属挽き物加工の8

金属挽き物加工の8>

ペンチレースの時に少し説明したように、材料の回転でねじ込まれていったタップを引き抜くには材料を逆回転しなければなりません。

しかし、コンピューター制御のNC旋盤とは異なり、昔ながらの自動旋盤では材料の回転を瞬時に逆にするのはできません。

そこで一定の距離までタップを押し込んでいった時点でスイッチが入り、タップを高速回転させて材料から引き抜きます。

ちょっとややこしいのですが、例えばネジを締める時にはドライバーを向かって右に回し、緩める時には左に回しますよね。

自動旋盤では、いわば材料自体が最初から左に回っているので、タップを材料と同じ程度の速度で左に回しても抜けてきません。

そのため、材料の回転を越える高速回転で材料と同じ左方向にタップを回転させて引き抜きます。

切削をしている間は切削部がかなり熱を出すため、油をじゃんじゃん流して切削部にかけっぱなしにしています。

水をかけると機械が錆びるので燃えないタイプのオイルの一種を使用して、熱を冷ますと同時に金属の切り粉を流すのに使用しています。

旋盤の後ろから差し込まれている材料の長い棒は、1サイクルの加工が終わって削った部分が切り落とされる度に、次に加工される分の長さを前に押し出して使用され、少しずつ短くなっていきます。

材料棒は1本2.5mありますが、それを全て使い切ると自動で次の材料が供給されるようになっています。

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この記事は2011年7月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】