金属挽き物加工の9

金属挽き物加工の9>

先週まで、挽き物加工を行う工作機械として、卓上旋盤と自動旋盤を説明してきました。

今週は最後に残ったNC旋盤を説明していきます。

と言っても自動旋盤をコンピューター制御にしたのがNC旋盤ですから、説明する事はそれほど多くないかもしれません。

正確にはNCは Numerical Control の略で、数値制御という意味です。

刃物を何ミリ繰り出すか、座標軸のどの位置まで移動するか、と言う切削情報を数値で機械に伝えて動かしていきます。

初期の頃には紙テープ、あるいはパンチカード上に空けられた穴による加工指示情報を機械が読み取って加工が行われていました。

よく古いSF映画で細かい穴の空いた長~~い紙テープが機械に入っていく場面などがありますが、実際には僕自身は見た事がありません。(笑)

今ではその数値を機械に伝える役割をコンピューターが担っていますが、NC制御=コンピューター制御と言う事ではないんですね。

最近のNC旋盤では、パソコン上で作ったプログラムを旋盤に受け渡したりもできるようですが、キリタにある古いNC旋盤では、機械の操作パネル上にあるボタンを押してプログラムを打ち込んでいきます。

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オペレーター以外の人が見ると、アルファベットと数字と記号の羅列で訳の分からないように見えますが、基本は、さほど難しくありません。(あくまでも「基本は」ですが。)

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この記事は2011年7月初掲 【ボールペン工房キリタの工房便り】