金属挽き物加工の17

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ただし、材料の棒材の太さが変わると穴の大きさも変わるため、使う材料の太さ毎にコレットチャックを揃え、材料の太さが変わる度にチャックもそれに合わせて交換しなければなりません。

材料屋さんが用意する棒材は、特注品以外は、大抵は直径で5mm位ずつ太くなります。

例えば、直径6mmの材料を使うときには6mm用のコレットチャックを使い、7.5mmの材料には7.5mm用のコレットチャックを使います。

仮に直径5mmから10mmの材料を扱える旋盤の場合、チャックは、5mm用、5.5mm用、6mm用・・と全て揃えると11個のチャックが必要となります。

自動旋盤、NC旋盤のチャックはそこそこの価格になりますので、機械の台数毎に1セットのチャックはなかなか揃えられませんし、またその必要もありません。

よく使う材料径に合わせたチャックは多めに用意し、あまり使わないチャックは複数の機械で使い回します。

でも時として、例えば製作する部品的には6.5mmの材料でいいのだけれど、それに合うチャックが他の旋盤で使用中で足りないため、しかたなく7mmの材料を使ったなんて事も起こったります。(涙)

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この記事は2011年9月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】