金属挽き物加工の7

金属挽き物加工の7>

ドリルを使った正面からの穴明けでは、ペンチレースの時と同じように回転している材料の端面に押し当てる事で、ドリル自体が回転しているかのように、材料に穴を空ける事が出来ます。

キリタでは、螺旋を描いている通常タイプのドリルではなく、半月錐と呼ばれる円柱棒を縦に割った形のドリルを使います。

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半月の特徴は、段々の付いた形に仕上げる事で、穴に段々を付けられる事で、ペンの先金など先細りの部品の穴に適しています。

次に、自動旋盤によるネジ切りを説明する前に、ネジ切り自体を説明を少ししたいと思います。

金属挽き物では棒を削って部品の形にするため、ネジのギザギザも切削加工によって削り出す必要があります。

例えば木の板にネジ釘を打つ場合、先に下穴を空けておき、ネジ釘を回転させながら押し込んでいきます。

そうすると木の方にもネジの形が刻み込まれますが、それと同じように金属棒にも下穴を空け、タップと呼ばれるネジ釘のような工具をねじ込んで行くとネジを作る事ができます。

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雌ネジを切る時にはタップを使いますが、雄ネジを切る時にはダイスと呼ばれる、内側にギザギザの付いた工具を使います。

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実際には、旋盤においては材料の方が回転しているため、タップは回転させずに押し込んでいくだけでねじ込まれていきます。

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この記事は2011年7月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】