クロス社についての3

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鉛筆の外装カバーから始まったクロスの社業ですが、その後さまざまな筆記具の生産に乗り出します。

クロスジャパンの記述では、1870-80年代の間には、伸縮自在で当時「マジック」と呼ばれた『望遠鏡式ペンシル』や、現在のボールペンの先駆けとなる『スタイログラフィックペン』、現在のシャープペンシルの原型となる『繰り出し式ペンシル』も発明したとあります。

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丸善のサイトで見つけた記述によると『スタイログラフィックペン』とは「軸先に針が少しのぞいていて、紙に軸先をつけると針が引っ込み周りからインキが流れ出るというもの」だったそうです。万年筆とボールペンの中間のような感じですね。

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『繰り出し式ペンシル』については、実際の発明はクロスの創業よりも前の時代にされていますので、発明ではありませんね。

米国クロスのサイトでも発明(invent)ではなくpropel-repel mechanical pencilの開発(develop)と書いてあります。

propel-repel pencilがどんな物かは、浅い調べでは分かりませんでした。直訳すると「推進-撃退」鉛筆なんですが。繰り出し式の一種だったのでしょうか。

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この記事は2011年11月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】