輪島漆蒔絵ボールペン開発秘話の1

輪島漆蒔絵ボールペン開発秘話の1>

長年にわたり下請け生産をしてきた様々な製品の中でひとつだけ、いつか自社の名前で制作したいと思っていたものがありました。>

その工房とはもう20年くらいのお付き合いになるのでしょうか。
(僕が入社する以前からなので正直よく分かりません。)

数年に一度、プレス上がりの真鍮本体軸のみを、真鍮のままの姿でその工房へ送ります。

石川県にあるその工房は、その本体軸に素晴らしい装飾をして、年に数回キリタへ送って来るので、我々はその軸をボールペンに組み上げて再び送り返すのです。

ただ送られてきた本体は全て完成品にして送り返すので、我々の手元には1本も残らないのですが。

その工房は、輪島市内にある同社のショップで、その他多くの素晴らしい漆器と共に、キリタで組み上げたペンを自社のオリジナル商品として販売しています。

そペンを組み上げたときの何ともいえない質感、目を見張る装飾性、持ったときのしっとり感は素晴らしく、いつか自社ブランドで製品を販売できる時が来たらキリタの名を冠して制作したいと思っていました。

インターネットという販売方法が普及し、数年前に初めて自社ブランド製品を立ち上げたときから、ショップが軌道に乗ったらこの製品を自社用に開発しようと心に決めていました。

makie1102

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この記事は2011年12月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】