輪島漆蒔絵ボールペン開発秘話、その3

輪島漆蒔絵ボールペン開発秘話、その3>

蒔絵の柄デザインは、あえてこちらからの希望は一切出さずに、漆器工房の専任のデザイナーに依頼しました。

長年漆器のデザインに取り組んできた職人に、ペンの形状・用途を考慮しつつ、輪島蒔絵の伝統を取り込んだデザインを10点程度作成していただき、その中から今回は露草と葡萄の2点を選びました。

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色は伝統の漆黒と朱の2色です。

意外にも現在日本で使用される漆の95%は中国産で、多くの漆器工房では上塗りを含めて全ての行程で中国産漆を使用しているそうです。

大手老舗工房でも、国産漆は上塗りにしか使わないのが現状となっています。国産漆と銘打ってある物でも下塗りは必ず中国漆なんだとか。(言っちゃってよかったのかな。)

今回制作を依頼したその漆器工房では、岩手県に日本最大の漆の森を自社で持ち、純正な日本産漆の自家栽培から純粋精製まで史上最良の漆を上塗りに使用しています。

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この記事は2012年1月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】