ボールペンのペン先の仕組み、その1

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今回から数回は、ボールペンの筆記の仕組みと、特にボールペンの先端チップの製造工程について解説していきます。

ボールペンの芯を構成する要素は、大まかに言って4つあります。
インク、インクを入れる細長いインクタンク、先端のボール、そしてボールを保持しインクタンクからインクを供給するチップです。

インクタンクは、まあただのパイプ材ですのでともかくとして、性能を決めるポイントはインク、ボールとチップと言う事になります。

インクについてはいずれ改めて書こうと思いますので今回は割愛して、この稿ではボールと、特にチップについて説明します。

先ずボールペンの先端に使われるボールは、素材としては、ステンレス鋼、タングステン、セラミックス、プラスチックなどが使われています。

インクやチップを自社生産する大手メーカーでも、ボールは他社から購入しているようです。
筆記具以外の他の工業製品でもベアリングなどで球体はよく使われるので、専門の業者が多いようですね。

次回では、それぞれのボールの特徴と製造方法を解説します。

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この記事は2012年3月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】