ボールペンのペン先の仕組み、その3

ボールペンのペン先の仕組み、その3>

セラミックスとは一般には陶磁器のことですが、工業的には基本成分が金属酸化物で、高温での熱処理によって焼き固めた焼結体を指します。

私にもよく分からないのですが、土や粘土を焼いて作るお皿ではなく、粉末の金属を型で焼き固めたもの、と言うことらしいです。

ボールペンのボールに使われるのは主に酸化アルミニウム(アルミナ)の粉末で、これを丸い型に入れて焼き固めてボールにします。

アルミはタングステンと同じ天然の元素で、原子番号13、元素記号はAl。ただしアルミの形では採掘されず、鉱石であるボーキサイトを採掘し、そこから色々化学反応を引き起こしてアルミナを取り出し、さらにそこからアルミを取り出すんだとか。(汗)

磨耗が少ないため寿命が長い他、インクに対して化学変化を起こさず、表面に微細な凹凸がありインクのノリが良いそうです。


タングステンもアルミナセラミックも粉末状の状態で型に入れ、焼き固めます。このような熱をかけて固める熱硬化性とは逆に、冷まして固まる熱可塑性素材の代表がプラスチックです。

プラスチックは主に石油から作られ、細かい粒の状態で成型器に入れられ、一旦熱して溶かした状態で丸い型に流し込み、冷やして固めます。

プラボールは、ボールぺんてるなど一部の特殊なボールペンで使われていますが、柔らかく、ちょっとサインペンっぽい書き味になります。

plaball

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この記事は2012年4月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】