ボールペンのペン先の仕組み、その11

ボールペンのペン先の仕組み、その11>

チップが完成すると、いよいよインクタンクに圧入され、インクが充填されて中芯が完成します。

インクの充填のタイミングは、中芯の種類によってチップ圧入前に行うタイプと、圧入後に行うタイプに分かれます。

一般的な安いポリ芯や、インクタンクが細い場合は、タンクにインクを注入してからチップを圧入します。
チップを先に圧入してしまうと、空気が先端から出なくなってしまい、インクが後ろから入って行かなくなるからです。

粘度の高い油性インクの場合、先端が塞がれていないタンクにインクを注入しても、タンクの細さと粘度の高さでインクは前からこぼれません。

それに対して主に粘度の低い水性インクや、インクタンクが太いタイプの場合は先にチップを圧入し、その後に長い注射針を後ろからタンクに刺してインクを注入します。

タイプによってはタンクの後ろが蓋がされ、中芯の完成となります。

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この記事は2012年6月初掲 名入れボールペンの【ペン工房キリタ】