G2ダイアカットボールペン開発秘話、その5

G2ダイアカットボールペン開発秘話、その5>

千代田塗装さんからキリタに戻ってきたG2の本体軸は、そのまま右から左で、今度は守屋彫刻さんに持ち込まれます。

守屋彫刻さんは、主に金属製のライターと筆記具の表面に彫刻を施す専門の工房で、キリタでもG2の他にシルバー925の表面の筋入れ等をお願いしています。

守屋さんには、先端にダイヤモンドの付いた刃物で金属をカットする機械があり、8角形のそれぞれの角をちょっとずつスーッとカットしていきます。

断面図で見ると、元々の長い辺とカットでできた短い辺が交互にある16角形のようになります。

カット前は全面に塗装がかかっていますから、カットされた面の部分だけ塗装が取れて下地の真鍮色が1本の線として顔を現します。

これは、見た目にきれいな縦ラインを作ると同時に、手で握った時に角が当たっても痛くならないようにする効果もあります。

そして守屋さんでのダイヤカットの行程が終わり本体がキリタに戻ってくると、再び千代田塗装さんに戻されて、表面にツヤ出しと塗装保護のためのクリア塗装がかけられます。

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名入れボールペンの【ペン工房キリタ】