ベークライトとペンについて その10

ベークライトとペンについて その10>

ペンチレースと呼ばれる卓上旋盤では、棒材をチャックで固定して回転させ、そこにバイトと呼ばれる刃物をおし当てて材料を削ります。

その際バイトはカンナ台と呼ばれる刃物台に固定され、そのカンナ台をレールに沿って縦方向と横方向に動かしてバイトを材料に当てていきます。

バイトはレバーで動かします。レバーといっても「スイッチ、オン!ガチャ、」というタイプのレバーではなくてレバーはカンナ台に直結しており、レバーを動かした分だけカンナ台が動くようになっています。

このレバーが縦方向用と横方向用にそれぞれ付いていて両手で動かします。

通常、量産品の部品の2次加工などをする場合には、縦方向と横方向を同時に動かすことはあまりなく、横を動かしてから縦あるいはその反対の順番で別々に動かすことが多いのですが、両手で同時に動かすことにより、斜めや丸みをつけた切削も可能になります。

(カンナ台を斜めに設置すれば、縦方向の動きだけでも斜めに削ることもできます。)

先にも述べたように、カンナ台は、直結したレバーを手で動かして動かします。つまり動かす人の手加減・力加減で微妙な曲線(丸み)を付けることができるので、ペンの先端や後部の丸みはこの方法で丸く削っていきます。

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