ベークライトとペンについて その12

ベークライトとペンについて その12>

このベークライトとその棒材を加工する挽き物(ろくろ)についての解説を始めて、すでにかなりの回数を数えましたが、ベークライトの製造元である利昌工業さんから先日メールをいただきました。

利昌工業は大阪の会社ですが、広報室の吉岡さんは、私の連載に興味を持っていただき、なんと滋賀にあるろくろについての縁起の地域を訪ねて、写真を送っていただきました。m(_ _)m

いただいたメールによると、滋賀県東近江市君ケ畑にある大皇器地祖神社と蛭谷にある筒井神社が「木地師発祥の地」であるとのこと。

「木地師」というのが今のろくろ職人のことで、木材を使って椀・盆などを作っていた人達のようです。

滋賀県の観光情報によると、ろくろ挽きは、平安時代、文徳天皇の第1皇子であった惟喬(これたか)親王が巻物のひもにヒントを得て考えついたといわれていて、その技術を蛭谷・君ケ畑の人々に伝授した縁起により、親王がろくろ業の祖神として両神社に祀られているそうです。

筒井神社境内には木地師資料館があり、ろくろを使った全国の伝統ある木地製品をはじめ、木地師の伝統や文化を今に伝えている氏子狩帳や往来手形などの古文書類の数々が展示されています。

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