ベークライトとペンについて その17

ベークライトとペンについて その17>

先週まで、キリタのベークライトペンについて連載してきましたが、そのベークライト丸棒の仕入れ先であり、連載中にも登場した利昌工業さんについて、今週からすこし書いてみたいと思います。

と言うのもこの利昌さん、なんと創業が1921年。元号で言うと大正10年で、2013年現在で創業92年の古~い会社。

非上場の同族経営でありながら、現代でも先端の技術を持ち、日本と世界のハイテク巨大企業に製品を納める凄い会社なんです。

生産している物は、創業当時から一貫してベークライトから発展した耐熱絶縁材料。現在はその特性からプリント基板が中心のようです。その一貫性も凄いですよね。

キリタで使っているベークライト材も、本来筆記具用の材料ではなく、ソケットのような耐熱絶縁性が必要な製品を作るための材料なのです。

聞いた話では、床屋さんは柘植の櫛を使っているけど、パーマ屋さんはベークの櫛を使っているそうです。面白いですね。

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名入れボールペンの【ペン工房キリタ】