ベークライトとペンについて その2

ベークライトとペンについて その2>

熱硬化性で熱に強いベークライトのもう一つの特徴は絶縁性です。この熱に強く電気を通さない特性を活かして、昔から最もよく使われたのが電球のソケットやヤカンの取っ手などです。

今では電球自体があまり使われなくなってきていますが、昔はベークライトと言えばソケットのイメージがありました。

最近よく使われているのは、やはりその絶縁特性を活かしてプリント配線基板ですね。あの、電気製品の中にある、緑の回路が乗っかっている板ですね。

万年筆などの筆記具に使われて来た樹脂素材と言えば、セルロイドやエボナイトが一般的ですが、ベークライトも戦前から使われて来ました。

これらの材料を使う場合は、現代の型に流し込んで冷やして形を取るプラスチックとは異なり、既に固まった棒状の材料から1本1本削り出していくことになります。

全て職人による手作業で、それ故に量産はできずかなり高価な製品となります。現在では、日本でも数人しか職人は残っていません。

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