手紙の書き方、その6

手紙の書き方、その6>

むらかみ先生の提唱する、きたない字を読みやすくする方法とは、

①太字のペンで書く
②青インクで書く
③字を大きく書く

という3つのものです。

書いてしまえば、な~んだというレベルのものですが、いざこれを実践すると、不思議と読みやすい字になります。

太字のペンとして推奨しているのは、万年筆や水性ボールペンの太字。裏技的にはサインペンの細字もいいです。

万年筆ならM(中字)よりB(太字)。ボールペンなら0.7より0.9の太字のもの。さらに水性インクやゲルインクの方が油性のものより、インクの出がよく同じボール径でも太い字になります。

またレポート用紙や手帳に使われる紙より、便箋として売られている紙の方がインクの滲みが多く、字を太く味わいのあるものにします。

細字で書くと、余白が多くバランスがとりにくくなり、線の曲がりなども目立ってしまいます。
太字だとそれらも誤魔化され、柔らかく味のある線になります。

むらかみ先生の提唱する、汚い手紙の字を読みやすくする方法の2番は、青インクで書く、というものです。

鋭く締まって見える黒インクに比べ、青の文字は発色がよく、明るく元気な感じで広がって見えます。

字自体が変わらなくても、インクを青色にするだけで、見た目の印象が何となくではありますが、しかし確実に好くなります。

そして最後は字を大きく書くというもの。当たり前のようですが、小さな文字で書くよりは、元気よく大きく書く方が読みやすくなります。

元気という表現を敢えて2回使いましたが、自分用のメモや手帳に書くのとは異なり、手紙は相手が読むことが前提ですから、字が汚いからといって萎縮せずに大きくどんどん書くことが大切です。

以上の3つはあくまで字を読みやすくするためのいわば小手先のテクニックで、決してそれで字が上手くなるわけではありません。

しかし不思議なもので、テクニックに頼りながらもとにかく書く事を続けていくと、だんだんと個性的ながらも読める字になっていきます。
(私の字も昔に比べると、少しましになってきたと言われています。)

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