ベークライトとペンについて その8

ベークライトとペンについて その8>

穴は先端に行くにしたがって小さくなり、特にボールペンの場合では先端は芯の通る細い穴を空けることになります。

穴はだんだん小さくなっていきますが、ペンの外側のようになだらかなカーブを描いて小さくなる訳ではありません。

ドリルでは先端部分でしか穴を空けられないので、穴の内径はドリルの外径のまま真っ直ぐにしか空かないからです。
(図にすると簡単ですが、言葉にすると分かりにくいですね。)

そのため先端に行くにしたがって穴を細くするには、ドリルを何度も交換して、太いドリルでは浅く掘り、そこから先は細いドリルで深く掘ることによって、段々で細くなる穴にします。

あるいは、部位によっては途中に段の付いた半月ドリルを使います。

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半月ドリルについては、以前に金属挽き物についての連載をしていた際に解説しましたのでバックナンバーを参照して下さい。
http://www.kirita-pen.jp/%e3%81%86%e3%82%93%e3%81%a1%e3%81%8f1110715/

穴を空けた後に外径の削りを行います。この行程で難しいのは、やはりきれいなカーブを描いて表面を切削していくことでしょうか

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