【クロコ】開発秘話、その16

【クロコ】開発秘話、その16>

この本革巻きボールペン【クロコ】の価格は18,000円です。本当に正直言うと私にはこの価格が高いのか安いのか分かりません。

この価格を決めたのはクロコバッグや財布を専門に製造販売している日根野さんです。

日根野さん曰く、本物のクロコの革をこのペンの為だけに調達したら、もっと高い価格になるで。クロコの財布なんてベトナム製でも2万円から、日本製なら5万円以上、10万でも当たり前やで。
このボールペンは巻きも日本の職人だし、ペンは桐ちゃんとこの工房で作っている純日本製なんだから、18,000円でも安いくらいや、とのこと。

こんな良いもんが出来たんならうちとこでも売らせてな。と言うことで、日根野さんの会社でもコラボ製品として販売することになっています。

なるほど、クロコ製品の相場は知らなかったんですが、高いんですね。

日根野さんは、自社のクロコ製バッグや財布を売るルートがあるので、今回のクロコ製ボールペンも、いずれ何処かの店頭でも目にすることがあるかもしれません。

そんなこんなでようやく本革巻きボールペン【クロコ】を発売にこぎつけたのが、昨年(2014年)の春。実に構想から20年、開発着手からでも2年以上が経っていました。

一定のファンがいるとはいえ好みの難しいクロコ革という素材、ボールペンとしては高価な価格、ラインナップに近い価格の製品もある事などから、爆発的には売れていませんが、ポツポツと着実に注文もいただいています。

日根野さんの会社で、コラボ製品として販売する予定もありますが、メインがクロコの高級バッグで、その片手間としての営業活動なので、今のところ大きな動きはないようです。

もっともいっぺんに大量に作ろうと思っても、何しろ職人の青木さん、鈴木さんが高齢なので、あまり沢山は作れません。ポツポツくらいがちょうど良い感じです。

二人とも70代の半ば過ぎという年齢ですが、現在は腕の良い職人が減っているので、なかなか周りが引退をさせてくれないようです。

ただ高齢の職人に頼っている現状は、日本の物作りという点で考えると、かなり心配な状況ですね。

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