【クロコ】開発秘話、その2

【クロコ】開発秘話、その2>

昔からの革製品の職人さんというのは、何処かのバッグ会社に属している訳ではなく、あくまで個人営業の方が多いそうです。

財布をミシン掛けする専門の人とか、ベルトの革張りをする専門の人とか言う具合ですね。

そして仕事自体はどこから来るかというと、メーカーから依頼を受ける下請けメーカーさんが元締めのような形で、職人さんに仕事を割り振ってやらせているようです。

我々がそういう仕事を頼もうと業者を探す場合は、上から探していくと、その元締めの所まではたどり着くのですが、末端の職人さんまではなかなかたどり着けません。

個人営業の職人さんは看板を下げて仕事を取ったり探したりはしていないので、元締めさんを通さないと出会えないのです。

で、いざそのたどり着いた元締めさんに革巻きの仕事を頼んでみても、結局はその元締めさんがそのての作業を得意とする職人を抱えているかどうかで上手く巻いてもらえるかどうかが決まってきます。

例えば、以前にライター屋さんに紹介してもらった元締め業者さんに頼んでみたときには、なんだかピシッと仕上がっていないサンプルが上がってきました。

また別の機会に、ある宝飾屋さんに別の革製品業者を紹介して貰った時には、なかなか上手に巻けているのですが、一見さん価格なのか、かなり高額な見積もりで諦めました。

<p>ペン自体は工業製品でも、革巻き行程については職人さんの手作業になるため、全体のコストの中でも革まき工賃は別格に高いコストになります。

元々こちらも下請けとしてペンの製造を請け負っているのに、さらに革の元締め業者さんにがっぽりマージンを取られてしまっては、とても発注元の望む価格でペンを作れなくなります。

また、革巻き作業はどうしても手作業でしかできないため、一見さんからの依頼で数量が多いと、他の仕事に差し支えるからと言って受けて貰えなかったりもしがちです。

せっかく発注元が高単価を了承してくれても、数量と納期の問題で実現しないなんてことも。

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名入れボールペンの【ペン工房キリタ】