【クロコ】開発秘話、その5

【クロコ】開発秘話、その5>

桐生皮革工芸の青木さんに、牛革以外で他社製品と差別化できる素材はないかと相談したところ、いくつかの候補を考え、サンプルを制作してくれました。

牛に比較的近い物としては、牛と比べて価値が出ない豚などは除くと、山羊(やぎ)が面白そうでした。

なめした仕上がりが牛よりちょっとごわつき感というか、細かい皺っぽくて、それがよい特徴になっています。ただ、まだちょっとインパクトに欠けるかなと言う感じです。

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青木さんは本職がベルト屋さんで、どちらかというと爬虫類が得意分野でした。それで蛇については何種類かのサンプルを作ってくれました。

ニシキヘビやコブラ、トカゲなど、ちょっと興味をそそりそうなもので、なかなか面白いサンプルが出来ました。

ただ、ちょっとマニア向けに偏りすぎかなという懸念と、皮がけっこう薄くて固いため、牛革の柔らかく指が食い込む感じが好きな私の好みと合わず、最終的にはこれらは採用にしませんでした。

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これらの牛革や山羊革、蛇革などを使って作ったサンプルは、クロコのボールペンの販売を開始した後もしばらくは保存していたのですが、まあ取っておいても仕方ないと言うことで、発売から3年後に試供品放出企画と言うことで、何回かに分けて販売をしました。

一年で一番売れない時期に行っているサマーキャンペーンや、逆に一番売れるクリスマスキャンペーンの時期に、目玉として販売してみたところ、見事にあっという間に売れてしまいました。

やはり正真正銘の完全限定、二度と手に入らない製品というものは魅力的ですよね。改めて思いました。(各種類数本ずつではありましたが。)

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